「ミスター麻雀」の異名で人気を博したプロ雀士の小島武夫さんが5月28日、心不全のため都内の病院で死去していた。日本プロ麻雀連盟が31日、発表した。82歳。福岡県出身。

 同連盟によると、長年患っていた糖尿病と心臓疾患のため、今年3月下旬に入院し、療養中だったという。最後のタイトル戦出場は、昨年3月の第7期麻雀グランプリMAXだった。

 16歳ごろから麻雀を始め、作家の故阿佐田哲也氏、プロ雀士の故古川凱章氏と「麻雀新撰組」を結成した。日本テレビ系「11PM」の麻雀コーナーに出演したり、「負けない麻雀」など50以上の著書を出版した。81年に同連盟を設立し、初代会長に就任。漫画作品のモデルになるなど麻雀界の顔として普及に努めてきた。見せる麻雀がモットーで、段位は九段。2度の最高位をはじめ、最強位、無双位、グランプリMAXなど数々のタイトルを獲得した。

 孫でプロ雀士の小島優はこの日、公式ブログで「5月28日13時45分におじいちゃんが亡くなりました。(優の)誕生日や桜花をズラすあたりがおじいちゃんらしいねって思います。あたしが頑張るからあとはゆっくりしててね」とつづった。