モデルで俳優の宮沢氷魚(25)が、7月期の日本テレビ系連続ドラマ「偽装不倫」(水曜午後10時)で杏(33)の恋人役を務めることが25日、分かった。

杏が4年ぶりに連ドラ主演することでも注目を浴びている作品で、宮沢にとって俳優デビュー2年で初の「2番手」抜てきとなる。当初信じられなかったといい「うっそ~、と。まだドッキリと疑っている(笑い)。今までで一番大きな役」と喜びを口にした。

宮沢演じる伴野丈は、独身32歳女性の濱鐘子(杏)に、既婚者とうそをつかれながらも“不倫”の恋に落ちる25歳のイケメンカメラマン。役と同い年の宮沢は「一通り恋愛して、ちょっと落ち着くタイミング。年下とか同級生と付き合うことに少し疲れている時期かも。そんな時付き合いたい人は、僕は年上」と自身を重ね合わせた。

杏の夫、東出昌大が「メンズノンノ」モデルの先輩で、昨年に舞台「豊饒の海」で共演した縁もあり、杏と面識はある。自宅に招かれパスタを振る舞われたことも。「杏さんは、もっと一緒にいたいと思う人柄。宮沢氷魚として自然に、杏さんの雰囲気に吸い込まれている真っ最中」とし、「僕の感覚としては、ある種ノンフィクションです」と、リアルな“偽装不倫”モードに突入している。

父はTHE BOOM宮沢和史、母はタレント光岡ディオン。両親の反応は「プチパニック。特にお母さん」と笑うが「父は意外と冷静で『やったじゃん』みたいな。デビュー当時は『大丈夫か』とか言ってたんですけど、今回は「お前ならできる」と思ってくれているのかな」と応援を感じている。

インターナショナルスクールに通い、海外留学もした英語堪能な帰国子女。世界を巡ってきたカメラマン役は個性を生かせる設定だ。「今だから言えますけど『僕しかいないんじゃないか』」と自信もわき上がる。将来はハリウッドなど海外進出の夢もある。「今回結果を残す、残さないで、役者人生を左右すると思っている」。宮沢は強い決意を示した。 【大井義明】

◆「偽装不倫」 原作は「東京タラレバ娘」などで知られる東村アキコさんの同名漫画で、LINEマンガで連載中のコメディタッチのラブストーリー。原作では韓国人のカメラマンだが、ドラマでは日本人のオリジナル設定で、東村さんも宮沢の配役を「劇推し」した。宮沢は今作に合わせ読んだところ熱中。1日半で読み終わり「先を知りたくてモヤモヤ」している。

◆宮沢氷魚(みやざわ・ひお)1994年4月24日、米カリフォルニア州生まれ、東京育ち。幼稚園から高校までインターナショナルスクールに通い、米国の大学に進学後、国際基督教大に編入。15年「メンズノンノ」モデルに。同モデル出身の坂口健太郎、成田凌らの活躍には「負けられないとモチベーションに変えている」。俳優デビューは17年TBS「コウノドリ」。身長184センチ。横浜DeNAベイスターズのファン。