フジテレビの定例会見が7日、都内の同局で行われた。

2日に放送された「ワイドナショー」で、川崎殺傷事件に言及したダウンタウン松本人志(55)が「人間が生まれてくる中で、どうしても不良品っていうのは何万個に1個、絶対に(生まれる)」と発言して賛否を呼んだことに関し、石原隆取締役(編成担当)が「批判が出ていることは認識している」と言及した。

石原氏は「われわれとしては差別的な意味合いは含まれていないという判断で放送したが、そういった意図はなくてもそう受け取られる可能性があるということを受け止めて、今後の番組作りに生かしていきたい」。また「意見を言えなくなるのもナンセンスで、難しいかじ取りではあるが、慎重にやっていくしかない」とした。

番組で松本は「人間が生まれてくる中で、どうしても不良品っていうのは何万個に1個、絶対に。これはしょうがないと思う。それを何十万個、何百万個に1つくらいに減らすことはできるのかな、みんなの努力で。こういう人たちは居ますから、絶対数。もう、その人達同士でやり合ってほしい」と述べた。また、放送後に更新したツイッターで「凶悪犯罪者は人として不良品」とあらためて発言した。

松本の発言に、映画評論家の町山智浩氏はツイッターで「共演者が『それはナチスの優生主義につながる考えですよ』と諭してあげればいいのに…」と指摘。高須クリニック高須克弥院長は「松本人志さんのおっしゃるとおりだと思います。サイコパス遺伝子を持った個体ができるのは人間以外の生物でも見られます。突然仲間を殺傷し始めます」と賛同するなど、賛否を集めた。