今年4月に心臓弁置換手術を受け、完全に回復。ツアー再開に向けて精力的にリハーサル中と伝えられているミック・ジャガー(75)。ローリング・ストーンズは、ジャガーがステージ上で心臓発作を起こし、死亡するのを防ぐため、万全態勢でツアーに臨もうとしているという。

内部関係者は米情報サイトRadarOnlineに、「3人のドクターを8時間交代で待機させる予定だ。ミックは演奏中もモニターを身につけ、どこにいる時でも、近くに除細動器を置いておくことになる」と語っている。

除細動器とは、心室細動や心室頻拍などの不整脈に対し、電気的な刺激を与えることで除細動を行う医療機器のこと。関係者によると、同バンドはさらに、ホテルや会場から最も近い病院までの緊急ルートも念頭に、コンサートに臨むという。

ストーンズは今年3月、ジャガーの心臓手術を理由に北米ツアーを延期。手術後、順調に回復したジャガーは、エネルギッシュなダンス練習中のビデオをツイッターで公開するなど、ファンを喜ばせている

先月、北米ツアーの再開スケジュールが発表されており、北米ツアーは6月21日のシカゴ公演を皮切りに、8月31日にマイアミで幕を閉じる予定となっている。(ニューヨーク=鹿目直子)