あえて大箱で…スタッフも気遣う桑田佳祐のおとこ気

サザンオールスターズが25日、無観客配信ライブとしては最大級のライブ「サザンオールスターズ 特別ライブ2020『Keep Smilin’~皆さん、ありがとうございます!!~』」を、横浜アリーナで行った。

コロナ禍でライブや芸能イベントは軒並み中止となり、エンタメ界は大打撃を受けている。そんな中、桑田佳祐はいち早く民放101局を巻き込んだラジオ企画「おうちでRADIO~こんな時こそラジオでSMILE~」を実施。“何か音楽で出来ることはないか”を考え、行動に移していた。サザンとしては「Keep smilin’~“出来ることから”ちょっとずつ~」をスローガンに掲げた特別企画を開始。ミュージックビデオのウェブ公開やWOWOWで12時間無料放送するなどしてきた。

今回のライブで感じたのは、桑田のスタッフへの愛だ。以前、あるアーティストがコロナ禍について「スタッフが仕事がなくなって大変なんです」と話していた。ライブに関わる関係スタッフは、そのステージがなくなれば仕事そのものがなくなってしまうのだ。

直接桑田から聞いたわけではないが、桑田にも同様の思いがあったと漏れ聞いている。コロナの最前線で闘う医療従事者やファンを元気にすると同時に、これまで支えてくれたスタッフへの感謝を表すために、あえて横浜アリーナという大箱で、ツアー同様規模のステージまで作ってライブを行ったのではないかとさえ感じた。そう、あのライブは桑田のおとこ気だったのではないだろうか。

アンコールの際、細心の注意を払いライブ成功へ向けて尽力する400人ものスタッフ1人1人の姿を映し出す映像を見たとき、「間違いない!」と確信した。【川田和博】