渋川清彦(46)が11日、東京・ユーロスペースで行われたドキュメンタリー映画「プラネティスト」(豊田利晃監督)初日舞台あいさつに登壇した。

渋川はこの日、都内で新型コロナウイルスの感染者が206人確認され、3日連続で新規の感染者が200人を超えた中、来場した観客に「情熱ある皆さん、ありがとうございます。公開、おめでとうございます」とあいさつした。

「プラネティスト」は当初、4月11日に公開を予定していたが、政府の緊急事態宣言を受けて公開が延期された。豊田監督は「映画館に映画を見に来ていただき、本当にありがとうございます」とあいさつした。一方で「緊急事態宣言で延期になった。その時より、コロナの感染者が多い。よく分からない状況ですけど」と皮肉まじりに苦笑いした。公開日だった4月11日に、都内で判明した感染者は197人だった。

「プラネティスト」は、豊田監督が11年に世界遺産登録された小笠原諸島を14年に訪れ、魅了されて住民票を移し、俳優やミュージシャンを島に呼び、原初の地球の風景の中で想像力を解き放たれたアーティストたちがセッションを行う模様などを撮影した。同監督は「小笠原に旅行に出掛けて、一目ぼれして通うようになって、住民票を移して住むようになって、いろいろなアーティストを呼んでセッションした。普通のネーチャーものとは違う、僕のセッションみたいなところがある」と説明した。

渋川は、豊田監督から映画の印象について聞かれ「自分が出ているところが恥ずかしかったです。いきなり呼ばれて、行った船の上で(監督から)『KEE(キー=渋川の愛称)鳥と交信しろ』と指令が出まして、何を言っているのかな? と思った」と当時を振り返った。その上で「結果、見たら何となく鳥が来ていました。交信できたんですかね?」と問い掛けると、豊田監督は「とりあえず出来ました」と笑った。