9月に大麻取締法違反容疑(所持)で逮捕、起訴された俳優伊勢谷友介被告(44)の初公判(村田千香子裁判長)が1日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役1年を求刑した。

起訴状によると、9月8日、自宅で乾燥大麻4袋(計約13・17グラム)を所持した疑い。裁判の中で、伊勢谷被告は、アムステルダムで26、27歳で大麻を知ってから断続的に大麻を使うようになり、逮捕前年の19年秋口から、再び大麻を使用するようになったという。

春先から新型コロナウイルスの感染が拡大し、リモートワーク、会議が増え、自宅にいる機会が増えたことも、大麻の使用を促したという。9月8日午後に現行犯逮捕された際、乾燥大麻4袋(計約20・3グラム、末端価格12万円相当)と巻き紙500枚と、アルミホイルで自作したパイプが押収されたが、逮捕の2、3日前に知人を通じて大麻を購入したという。

伊勢谷被告は、大麻について「リラックスのためでもあり、プレッシャーなく睡眠を取ることが出来るというのも、あると思う」と、あくまで自分で使用するために所持したと説明。検察官から「2度と手を出さないと誓える?」と問われると「誓います」と答えた。村田裁判長から「セル(販売)?」と聞かれると「特にそういうつもりはない」と答えた。

ただ、検察官は求刑の理由として「自己使用としては重量。20代半ばから断続的に薬効を求めており、常習性、依存性は顕著。再犯の可能性があり、再犯の防止、猛省を促すためにも厳しく」と懲役1年を求刑した。

裁判は即日結審し、判決は22日に言い渡される。