北朝鮮のエリート将校と韓国財閥令嬢の恋愛を描き、日本で大ブームを巻き起こした韓国ドラマの世界を再現した「愛の不時着」展(東京・原宿のjing、8日~2月27日まで)が7日、報道陣に公開された。

未公開を含む450点超の写真のほか、出演者がドラマで実際に着用した衣装や小道具を展示する。会場入り口では、女優ソン・イェジン(38)演じるユン・セリが竜巻によるパラグライダー事故で北朝鮮に“不時着”し、俳優ヒョンビン(38)演じる軍人リ・ジョンヒョクと出会う冒頭場面を再現。ストーリーの展開をなぞるように構成され、2人が別れる南北の国境や終盤スイスのシーンまでが忠実に展開されている。撮影に使用した家具を韓国から持ち込み、北朝鮮で2人が暮らす家のリビングを再現するほか、物語の重要シーンを彩るピアノや自転車なども披露される。

同作のファンを公言する笑福亭鶴瓶(69)乃木坂46齋藤飛鳥(22)が音声ガイドを担当。作品を3回視聴したという鶴瓶は「感じた思いを音声ガイドという形で残せたのは、本当に幸せなこと」、齋藤は展示について「何度訪れてもさまざまな発見があり、いろいろな考察が自分の中でできると思う」とコメントした。

チケットは事前購入制。場内は広く、余裕を持って展示されているが、新型コロナウイルスの感染拡大に配慮し、入場客を予定の半分に抑えながら開催する。展覧会は大阪、名古屋、福岡を巡回予定。