ロックミュージシャンMIYAVI(41)が7日、東京・新宿ピカデリーで行われた映画「ファミリア」(成島出監督)公開記念舞台あいさつに登壇した。劇中では、妻子をひき殺された恨みから、在日ブラジル人を憎む半グレ集団のリーダー海斗を演じたが、難民の保護、支援に取り組む国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使という立場と、正反対の役どころで、受けるか、悩んだと明かした。
MIYAVIは、17年に日本人として初めてUNHCR親善大使に就任した。それだけに「難民支援の活動と逆サイドの役…やるかどうか、すごく悩んだ」と本音を語った。その上で「いろいろな国…コロンビア、ケニア、バングラデシュ、タイの難民キャンプに行くと、日本に限らず受け入れる側の国との摩擦の問題がある。役をやることで、逆側の視点を学べるんじゃないかというのは1つ」と演じた理由の1つを明かした。
劇中では、オーディションで選ばれ、演技初挑戦の格闘家サガエルカス演じるマルコスら、在日ブラジル人を壮絶に追い詰めるシーンもある。MIYAVIは「日本にも、こういった問題があることを、たくさんの人に知ってもらえる。日本は受け入れない選択肢を、たくさん採ってきたけれど、同時に、おもてなしという、人を迎え入れる温かさもある。この作品でしっかり描かれている」と、演じたもう1つの理由を語った。
その上で「演じている中で、僕自身、この世界がこのままずっと理不尽なままだったら、何のために、もがいて、頑張っているんだろうと…。当たり前に平和、コンビニが日本にあるのが、世界では当たり前ではない。作る本気度を、成島さんから聞いてやりました」と作品性の高さに共鳴し、出演したと語った。そして「本物の格闘家をあんなにボコボコにするとは思わなかった」と、笑いながらサガエルカスに語りかけた。サガエルカスも「僕も思いませんでした」と笑った。



