1989年(平元)から「週刊少年マガジン」(講談社)で連載がスタートした人気ボクシング漫画「はじめの一歩」が、14日発売の138巻でコミックスの累計発行部数が1億部を突破した。連載開始から34年で1億部の大台を突破した原作の漫画家・森川ジョージ氏は「1億部、感謝感激です。皆様のおかげでここまで来ることができました。ありがとうございます。まだ道半ばの漫画ですので今後も幕之内一歩とその仲間達を見守って下さい。よろしくお願いいたします」とコメントした。

「はじめの一歩」は、いじめられっ子だった高校生の幕之内一歩が、ボクサー、鷹村守と出会い「強いってどういうことだろう?」という素朴な疑問を抱えながら、プロボクサーへの夢を抱いた一歩は、鴨川ジムに入門。持ち前の頑張りで過酷な練習に耐え抜き、強くなっていく物語。一歩は、あまたの強敵との死闘を勝ち抜き、国内屈指のハードパンチを持つ日本王者となり、次なる目標の世界王者への道を歩んでいく。

138巻の表紙は、90年2月9日発売の第1巻をセルフオマージュしたものとなった。19日発売の「週刊少年マガジン」33号に掲載される1億部突破お祝いイラストも先行公開された。

「はじめの一歩」を読んでプロボクサーを志した選手は多く、森川氏自身、93年に東京・足立区梅島に「JB SPORTSボクシングジム」を設立し、会長を務めている。同ジムには前日本バンタム級王者の澤田京介が所属している。