八代亜紀さんの「なみだ恋」「しのび恋」などで知られる作詞家悠木圭子(ゆうき・けいこ)さん(本名藤田佳子=ふじた・よしこ)が、3日午後7時、誤嚥性(ごえんせい)肺炎のために都内の病院で亡くなったことが11日、分かった。90歳。山口県出身。葬儀・告別式は近親者で執り行った。「お別れの会」は悠木さんや遺族の意向で行わない。

長女の藤田佳美さんによると、今年2月15日に自宅の庭で転倒をして腰を骨折。佳美さんが自宅で介護をしていたが、痛みなどから食事が取れなくなり、先月末に入院をして肺炎だと診察された。亡くなる3日前から昏睡(こんすい)状態となり、最期は眠るようにして安らかに旅立ったという。

悠木さんは「藤田佳子」の芸名で54年に映画「十代の秘密」で女優デビュー。映画「婦系図 湯島の白梅」やドラマ「大奥」などで活躍した。

69年に小川知子の「さよならがこわいの」で作詞家デビュー。73年に八代亜紀さんの「なみだ恋」が大ヒットして本格的に作詞家へ転向した。

作曲家の鈴木淳さんと72年に再婚。21年に亡くなった鈴木さんをしのんで作った「想い出通り」(23年)が遺作になった。

ほかに五木ひろし「再り会い(めぐりあい)」、香西かおり「浮雲」、都はるみ「おんな恋唄」、ちあきなおみ「想い出なんて欲しくない」、田川寿美「女…ひとり旅」など多くの作品を世に送り出した。