ドゥレッツァ(牡4、尾関、父ドゥラメンテ)の参戦で日本でも馬券が発売されるG1英インターナショナルS(芝2050メートル、ヨーク)が、21日(水曜、日本時間同日午後11時35分発走予定)に近づきました。


今年の優勝賞金は約70万8000ポンド(約1億3700万円)。負担重量は3歳牡馬セン馬が57・5キロ、4歳以上の牡馬セン馬は61キロ、牝馬はそれより1・5キロ軽い重量に設定されています。約1000も続く長い直線は、ごまかしの利かないフェアなコースとも言えますが、騎手の腕がものを言う一面も秘めています。

日本馬の挑戦は過去に2度、05年にゼンノロブロイが2着、19年シュヴァルグランは8着でした。ここ10年は3歳馬が4勝、4歳馬3勝、5歳馬3勝。牝馬の優勝は15年のアラビアンクイーン(3歳)だけです。


出走馬の確定は週明けになりますが、ここでは現地で有力候補に挙げられている馬たちのプロフィルを紹介することにしましょう。


断然の1番人気が予想されるシティオブトロイ(牡3、A・オブライエン、父ジャスティファイ)はここまで6戦5勝。G1は2歳時のデューハーストSを含め3勝、今年初戦の英2000ギニーはエンジンがかからず9着に終わりましたが、続く英ダービーはエプソムダウンズの直線の急坂を力強く伸びて優勝。続くエクリプスSでは勝負強さにものを言わせて古馬のアルリファー(のちにG1ベルリン大賞優勝)を2着に退けました。

今世紀のスーパースター、12年のフランケル、22年のバーイードはそれぞれ後続に7馬身差、6馬身半差をつける完勝でしたが、これはともに4歳での話。王道を歩んできた3歳馬の優勝となると14年のオーストラリア以来となります。能力断然は明らかですが、距離をこなす分、じりっぽさがあって現地では(パンパンの良馬場では)スピード不足を指摘する声も。個人的にはここは少し狙いを下げてみようかと考えています。

カランダガン(セン3、F・グラファール、父グレンイーグルス)は重賞3連勝(通算6戦4勝)で挑むアガ・カーン家の秘蔵っ子です。前走、ロイヤルアスコット開催で行われたG2キングエドワード7世S(芝2390メートル)は最後方から直線大外一気にごぼう抜き。その勢いを見せつけました。相手が強くなるここは試金石の一戦ですが、勝って不思議ない能力を秘めているようです。主戦はステファン・パスキエ騎手。


アルフレイラ(牡5、O・バローズ、父ダークエンジェル)はここまで16戦7勝(重賞4勝)。G1はこれが3度目の挑戦(昨年9月の愛チャンピオンSは5着、今年6月のプリンスオブウェールズSは4着、勝ち馬はともにオーギュストロダン)です。英インターナショナルSと同じ舞台で行われた前走のG2ヨークSは本番と同じ61キロを背負って4頭立ての最後方に構え、長い直線の追い比べを制しました。主戦のジム・クローリー騎手はユリシーズで、このレースに勝っています。


アンビエンテフレンドリー(牡3、J・ファンショー、父グレンイーグルス)は英ダービーでシティオブトロイの2着、前走の愛ダービーはロスアンゼルスの3着でした。競馬ぶりを見る限り2400メートルは少し長い印象で、距離を縮めたここで、どんなレースをするかが注目です。


ゴーストライター(牡3、C・コックス、父インヴィンシブルスピリット)は仏ダービーの4着馬で、エクリプスSでシティオブトロイの3着した馬。この時の着差は2馬身でした。2歳時はマイル戦までで3戦全勝でしたが、3歳になって距離が伸びてからは決め手不足が目立っています。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績などは2024年8月16日現在