今季の新潟は、打たれたシュート数の割に失点が多いという珍現象を引き起こしている。被シュートはリーグ最少の172本。年間総合勝ち点で首位に立つ浦和(176本)よりも少ない。だが失点はリーグワーストタイの39点。年間勝ち点で17位とJ2降格圏内に低迷している。

 この珍現象の理由は失点の内訳を見るとはっきりする。セットプレーからの失点がリーグワーストの17点で、総失点の半分近くがリスタートから(データスタジアム調べ)。単純なクリアミスなどの失点も10点近くあり、集中力の欠如から一瞬の隙を突かれて得点を許すことが多い。その一方で、ここまでの被シュート数の少なさが示すように、守備網を大きく崩されたケースは実は少ない。内容が結果に結びつかないのだ。

 そんな新潟が前節19日の鳥栖戦で相手のシュートをわずか2本に抑えて今季リーグ戦初の完封勝利を収めた。流れの中からの被シュートは0だった。前半16分の先制点を守り抜いた。シーズンはまだ折り返したばかり。課題ははっきりしている。セットプレー時に集中力を高めたい。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)