W杯アジア2次予選に向け、厳格な「ハリル・チェック」が行われる。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が、日本代表候補選手に対して、所属クラブでの練習内容や自身のコンディションの聞き取りを日常的に行う意向があることが2日、明らかになった。海外組も含め、日本代表スタッフが所属クラブや選手と日々連絡を取り、細部まで情報を吸い上げることで代表メンバーの選考にいかすことになる。
どこまでも細かく、どこまでも徹底して選手を見極める。まさに、ハリルホジッチ監督の情熱が表れた計画だった。日本協会関係者によると「監督は選手が所属クラブで行う練習メニューやコンディションを、日常的に確認したいと希望している」と明かした。
実現すれば、異例の試みとなる。これまでは早川コンディショニングコーチや代表チームドクターが、故障者については国内組や海外組問わず、所属クラブや本人と密に連絡を取って状態を確認。ただ、今回は故障者に限らず「徹底チェック」する意向だ。
3月下旬の親善試合に向けて招集されたメンバーは当初31人。さらに、12人のバックアップメンバーも発表された。ハリルホジッチ監督は、この43人以外にも期待する選手がいると話しており、国内外を含め、常時50人前後がチェックの対象になるかもしれない。
確認の内容も故障の有無、コンディションだけでなく、所属クラブが選手に課す日々の練習の内容も含まれる。3月31日の親善試合ウズベキスタン戦後に国内組と一部海外組には技術的な課題に加え、フィジカルトレーニングメニューを渡した。食生活や休息の取り方にまで触れた詳細なもので、それをどれだけ実行しているかもチェックする。
日常的なチェックとなれば、それに関わる日本代表スタッフに負荷がかかる。だが、ハリルホジッチ監督は就任当初のスタッフ会議で「楽していたら勝てない」と強調。就任前から「勝負のためには完璧主義者でありたい」とも話しており、その姿勢が表れた形だ。
日本代表候補選手の状態を、日常の取り組みまで事細かにチェックするとなれば極めて異例。18年W杯ロシア大会のアジア2次予選が6月に開始するが、就任から3カ月と与えられた時間は少ないだけに、なるべく多くの情報を手にした上で選手の選考を進める。

