なでしこジャパンが「女子サッカー発祥の地」から、女子W杯カナダ大会(6月6日開幕)へ本格始動した。19日、国内合宿2日目は前日の軽め調整から一転、地元高校生と試合形式の練習を実施。合宿地の香川・丸亀市は、1906年(明39)に丸亀高等女学校(現丸亀高)の運動会で、日本の女性が初めてサッカーを行った地とされている。監督、選手らも原点回帰の気持ちで、連覇の新しい歴史に挑んでいく。

 なでしこジャパンは、集合初日の前日とは違い、午前、午後の2部練習で、男子高校生相手に激しいプレーが続いた。鍛え抜くための合宿地に佐々木則夫監督(56)が、複数の候補から丸亀を選んだのは理由があった。今から109年前、同市で日本人女性が初めてサッカーをした歴史に魅力を感じた。「まさに原点。そこから連覇に向けた戦いの準備を始めることでパワーをもらえる。これを機に、女子サッカーの香川での人気も高まってくれれば、お互いが最高なこと」と決断した。

 数々の歴史を積み重ねてきた選手たちも、初心に帰れた。MF川澄は「ここが女子サッカーの原点なんだとあらためて考えられる」。FW大儀見も「歴史的背景を踏まえることは絶対必要。ここからスタートを切って、また新しい歴史をつくりたい」と言い切った。

 丸亀城に隣接して、発祥の地がある。同市資料館などには、丸亀高等女学校のはかま姿の女学生が、運動会などでサッカーを行う2枚の絵はがきが残っている。同高創立80周年記念文集(73年発行)には20年卒の朝倉(旧姓白田)勝子さんが「いつも力一ぱい足でとばして居りましたので、体が細いのに、足ばかり大根足になりまして笑われました(原文まま)」と記している。W杯連覇達成後、記念碑などをつくって歴史を刻む計画もある。MF宮間は「いろいろなことを力に変えていくのが私たち。そういう意味で良い場所」と笑顔を見せた。【鎌田直秀】