足や腕に切断障害のある人が7人制で行うアンプティサッカー・ワールドカップ(W杯)メキシコ大会(27日開幕)の壮行会が23日、都内で行われた。

Jリーグの村井満チェアマンや、日本障がい者サッカー連盟会長を務める元サッカー日本代表の北沢豪氏らも駆けつける中、選手13人と監督、コーチらが意気込みなどを語った。

チームは4度目のW杯出場で、最高成績は4年前の前回大会の11位。今大会は24カ国が参加し、日本は過去最高となるベスト4入りを目指す。杉野正幸監督は「雲の上の戦いになるかもしれませんが、4年かけて培ってきたこと、そしてみなさんのご声援があれば決して不可能ではないと思っています」とあいさつした。

日本は1次リーグC組でコスタリカ、コロンビア、ポーランドと対戦する。村井チェアマンはサッカー日本代表が6月のW杯ロシア大会で同じくコロンビア、ポーランドと戦ったことに触れ「ロシア(W杯)の再戦のようなイメージがある。ここにいる全てのみなさんと共に戦っていけたら。ぜひぜひ頑張ってほしい」と1次リーグを突破したサムライブルーの姿に重ね合わせて激励した。

また、今回のW杯の開催地はメキシコで、ちょうど50年前の68年メキシコ五輪ではサッカー日本代表が銅メダルを獲得した。村井チェアマンは「今から50年前のメキシコ五輪でメダルをとり、その25年後にJリーグが開幕した。次の50年後へむけ、みなさんの活躍が日本のアンプティサッカーの功績になるかもしれない。一緒に頑張りましょう」とエールを送っていた。

アンプティサッカー日本代表は24日に出発し、28日に初戦のコスタリカ戦を迎える。