U-20南米王者エクアドルとの初戦に挑んだ日本代表は、不運なオウンゴールで先制点を献上したが、GK若原智哉(19=京都サンガFC)のPKストップと“ハマのプリンス”ことMF山田康太(19=横浜F・マリノス)の同点弾で引き分けに持ち込んだ。

前半はエクアドルがボールを保持し、優位に試合を進めた。攻め急ぐことなくゆっくりとボールを回して日本の守備ブロックを崩しにかかるエクアドル。それでも決定的なシュートはなく、スコアレスで試合は進んだ。

日本は前半22分、最終ラインからのロングフィードに抜け出したFW斉藤光毅(17=横浜FC)がGKと1対1のチャンスを迎えた。右足アウトサイドでゴールを狙ったが、威力に欠くシュートは相手DFにクリアされてしまいゴールならず。貴重なチャンスをモノにできなかった日本は再び劣勢に回り、守備に追われた。

前半35分を過ぎると、立て続けに相手FW陣の強烈なシュートを浴びた。そして終了間際の前半45分、ゴール前の良い位置で相手にFKを与えてしまう。ゴールを直接狙ったFKに、GK若原はパンチングで対応したが、このボールが不運にも守備に入っていたFW田川亨介(20=FC東京)の顔面に当たってしまい、ゴールに吸い込まれた。

1点ビハインドで前半を折り返した日本は、後半頭からFW斉藤光に代えてFW宮代大聖(18=川崎フロンターレ)を投入し、流れを変えにかかった。しかしペースを握ったのはエクアドル。後半6分にはCKからハンドをとられてPKを与えてしまったが、ここはGK若原がコースを読み切ってピンチを阻止した。

それでも、宮代が入ったことでテンポよく攻撃が回り始めた。後半21分にはMF郷家友太(19=ヴィッセル神戸)に代えて現役高校生FW西川潤(17=桐光学園)を投入。すると直後の同23分、ゴール前での競り合いのこぼれ球をMF山田が右足で流し込んで同点に追い付いた。

“ハマのプリンス”の一撃で反撃ののろしを上げた日本は終盤、ボールを保持して敵陣に攻め込んだ。しかしゴールを奪うことはできず、そのまま試合終了。引き分けに終わったが、劣勢に回った試合で貴重な勝ち点1を手にした。

次戦は26日、メキシコと対戦する。