日本協会(JFA)は10日、来年5月のU-20W杯インドネシア大会出場を目指すU-19日本代表が11日から5日間、千葉・幕張の「高円宮記念JFA夢フィールド」で合宿を行うと発表した。日本代表チームの活動は新型コロナウイルスの影響で停止していただけに、同代表が全カテゴリーで最初に活動を再開させることに。また、3月に完成した同地で代表チームが活動するのも初めてとなる。

あわせて参加選手も発表された。鹿島FW染野唯月、横浜FCのFW斉藤光毅、浦和MF武田英寿ら30人が選ばれた。全選手はスタッフらとともに活動前にPCR検査を受け、陰性なら活動に参加が可能。移動も公共交通機関を利用しないなど、新型コロナ対策のガイドラインに沿って予防策を徹底させる方針だ。

オンラインで会見したJFA反町康治技術委員長は冒頭で「まだコロナ禍というところで、Jリーグも再開されてスケジュールがハードな中、派遣していただくJクラブ、大学の関係者の方々にお礼を申し上げたい」と感謝。東京など新型コロナの感染が再拡大しているが「世界への切符をとる最終予選(U-19アジア選手権)が、10月14日からウズベキスタンでスタートする。それに向けて逆算した中で、影山監督から短い期間だけど合宿を開きたいという意向を受けた。難しい状況ではあるが、この活動がいい活動だったと言えるような、充実した日々にしていきたい。こういう状況なので、安全、健康の最優先は当然だと思っているし、我々(JFA)も活動のガイドラインは持っているので、従ってやっていきたい」と説明した。

同じくオンライン会見に望んだ影山雅永監督は「今年1度も活動できていないのが現状。それを言い訳にすることなく、厳しい戦いを勝ち抜いて、来年インドネシアで行われるW杯に出るんだという強い気持ちをもって準備するのが大事。1回目なので多くを望みすぎず、チームとして集まって最終予選に向かっていくんだという気持ちをもって、いいトレーニングを進めていく」と、今トレーニングキャンプの方針を示した。前回の同カテゴリーを率いた際の中心選手で同世代のマジョルカMF久保建英の活躍については「(選手は)非情に影響を受けていると思う。2年前の最終予選で一緒に戦っていたメンバーもいる。他の選手もJリーグに出られるようになったから満足しているのではなく、すぐに追いつきたいと思っている選手、今に見ていろよと、各選手がモチベーション高めていると思う」と目を細めた。