東京五輪代表も指揮する日本代表の森保一監督(52)が22日、横浜FCのFWカズに「生カズダンス」を期待した。オンライン取材で、視察を予定する23日の川崎F戦(等々力)で今季初先発の可能性が浮上したことを聞くと「めちゃくちゃすごいことですね。ぜひ得点を決めて、カズダンスを披露してほしいと思っています」とほおを緩めた。

ともにプレーをしたからこそ、カズのすごみを知る。現役時代にはW杯初出場をあと1歩で逃した93年の「ドーハの悲劇」のピッチに立つなど、日の丸を背負って戦った。その時から変わらないものがある。「向上心を忘れることなく、サッカー楽しむことを忘れることなく日々練習に臨めることが、監督の評価や試合出場につながっていると思う。そのプロセスもカズさんが出た時には考えてほしい」。誠実にサッカーと向き合う生き様を知るからこそ期待値も上がっている。

MF松井やMF中村もベンチ入りが濃厚で「多くの若手が台頭する中、ベテランの選手も刺激を受けていいプレーをしている」とうなずいた。首位川崎F相手にカズがどんなプレーを見せるのか。「全ての人が期待していると思う」とエールを送った。【浜本卓也】

○…18日の国際サッカー連盟総会で22年W杯カタール大会の大陸予選の方式が変更される可能性が出たことに、森保監督は「決定に従う」と冷静に受け止めた。アジア2次予選は新型コロナウイルスの影響で、残りの試合は来年に延期。ホームアンドアウェー方式から1会場で集中開催する案が検討されている模様だが「どんな中でもW杯に向かう道のりは険しい。与えられた条件の中で最善の準備をして結果を出すという考え方で臨みたいし、結果を出していきたい」と語った。