G大阪のFW宇佐美貴史(22)は不発に終わり、日本代表入りへのアピールに失敗した。アウェー鳥栖戦は先制を許した後、積極的にシュートを放つが精度を欠いた。放ったシュートは計4本で、うち枠外は3本あった。エースから開幕2戦連発弾は生まれず、3冠王者は昨年10月22日のリーグ柏戦以来、国内勢との公式戦では11試合ぶりに黒星を喫した。

 いつもは強気な発言も多い22歳も、自らにダメ出しした。「シュートを枠内に入れていかないといけない」。一方で得意のドリブル突破は切れ味抜群だった。前半開始42秒、DF2人を置き去りにし、絶好のクロスをFWパトリックに送ったが得点につながらなかった。だが「『出来ていたら、出来ていれば』は勝負の世界にない」と猛省した。

 今季目標に掲げる得点王。ライバルに「大久保さんや豊田さん」と日本代表に名を連ねるエースの名を挙げていた。この日は豊田との直接対決。気合を入れたが、ボールを持たされるだけで要所を抑えられ、組織的にも完敗だった。「まずはチームとして次の試合に勝てるように結果を出したい」と、代表への思いは一時封印した。

 G大阪は開幕1分け1敗と出遅れた。短期決戦を制するには致命傷になりかねない。MF遠藤は「1つ勝つことで変わる。ゴールの精度と頻度を高めていかないと」。宇佐美も「出来るだけ早く成長して、修正する作業が必要」と話した。昨季3冠王者の誇りを胸に、まずは1勝をつかみに行く。【小杉舞】