横浜MF喜田拓也(21)が、ゴールに直結するプレーで30日のホーム名古屋戦での勝利を引き寄せる。

 29日、横浜市内での練習を終えてからも筋トレや治療などじっくりと時間をかけ、午後4時ごろ1番最後に帰宅。喜田は「整いました。あとはゆっくり休むだけです」と穏やかな口調で話した。対戦する名古屋について「今苦しい状況にいるかもしれないですけど、そういうチームこそ死に物狂いでくると思うし、勝ちをもぎ取ろうとしてくる」と警戒した。その上で「気迫に負けちゃいけないし、受け身になると絶対相手もいけるって空気感になっちゃうので、そこは自分たちが食ってかかれように」と意気込んだ。

 先発には同世代のFW富樫敬真(22)の3試合ぶり先発が濃厚。富樫について「裏抜けがうまいし、俺が1番すごいなと思うのは(得点)嗅覚」と話す。喜田-富樫の若手ラインでの得点も狙っていく。「パスもそうだし、俺がシュートを打ったこぼれ球も狙ってくれていると思うので、そういう場面も作れれば」とイメージした。自身も4月のアウェー磐田戦でJ1初得点をマーク。アシストだけでなく得点へのこだわりも強い。「俺も点取りたいですけどね。まだホームで(得点を)取っていないので、自然体でやれれば」。

 梅雨明けし、暑い日々が続いているが、「暑いけど、そんなにやばいなって感じじゃない。暑い方が俺は好き」という。夏男だからか、ここ最近の試合では90分通してアグレッシブに戦い、攻守でチームに貢献しているように見受けられる。「夏場に味方が疲れてきましたって時に、自分が少しでもいいから味方の分まで頑張ったり、走ったり、体を張ったりってところで貢献できたらいい。そんなにわかりやすい選手ではないのでそういうとこで地道にやっていくしかないので。そういうとこで必要だと思ってもらえる選手になりたい」と話した。猛暑に負けない情熱でチームの勝利のために喜田は奔走する。