今年の「秋の叙勲」の受章者が発表され、外国人叙勲で日本代表元監督のイビチャ・オシムさん(75)が「旭日小綬章」を受章することになった。

 オシムさんは64年にユーゴスラビア代表の選手として、東京五輪に出場。その後指導者になると、90年W杯でユーゴスラビア代表を8強に導いた。オーストリアリーグのシュトルム・グラーツを率いて、欧州チャンピオンズリーグでも旋風を巻き起こした。

 欧州トップクラブのオファーもある中、03年に来日し市原(現J2千葉)の監督に就任。「考えながら走る」サッカーで、05年ナビスコ杯優勝などクラブを躍進させた。

 Jリーグのサッカーに革命を起こした手腕が評価され、06年からは日本代表の監督に就任した。「日本のサッカーを日本化する」というスローガンのもと、戦術理解度や規律性の高さ、運動量や機敏さといった日本人の特長を最大限に生かしたサッカーを追及。07年には3大陸トーナメントで、06年W杯で無失点だった強豪スイスから4得点して勝利し、10年W杯での日本の躍進を期待させた。

 しかし、同年11月に千葉県内の自宅で急性脳梗塞を発症。志半ばにして代表監督を辞し、帰国していた。中村俊輔、遠藤保仁、阿部勇樹ら教え子に多大な影響を与え、日本サッカーの発展に寄与した。