J1のFC東京がJ3のAC長野パルセイロにPK戦の末に敗れ、5大会ぶりに初戦敗退した。

0-0の後半19分、リオデジャネイロ五輪日本代表MF中島翔哉(22)が右クロスに左足を合わせて先制したが、42分に相手の左CKから同点弾を献上。延長戦も、FW以外の10人でゴール前を固める相手を崩し切れなかった。先攻で始まったPK戦では3人目のMF阿部拓馬が外し、相手は全員成功。4-5で敗れ、大ブーイングを浴びた。

 東京は3日前のJ1リーグ横浜戦から先発10人を入れ替えていたが、カテゴリーが2つ下の相手は、それ以上。同じく直近18日のJ3リーグ戦から先発全員を変更してきた中で屈辱の敗戦を喫し、篠田善之監督は「残念で情けない。申し訳ない」とサポーターに謝った。

 ゲーム主将を務めたDF吉本一謙も「しっかり締められなかった自分の責任だし、負けてしまっては何も言えない。大差がつく簡単な試合にはならないと思っていたけど、PK戦までもつれたのは想定外だし、最後は勝つとしか思っていなかった」と、ぼうぜん。シュート数は21本対10本と上回りながらの黒星で、11年度以来6大会ぶりを狙っていた優勝が、早くも6月に消滅した。