清水エスパルスは、アイスタで福島県社会人1部リーグに所属するいわきFC(福島)に2-0で勝利した。リーグ戦前節ホームG大阪戦(8日・2-0)からは先発陣の変更は2人のみ。出場停止明けのFW鄭大世(33)ら主力メンバーを中心に臨み、J1の力を見せつけた。

 先発予定だったDF松原后(20)が、試合直前に腰を痛めて欠場。急きょDFカヌ(31)が先発した。前半開始50秒過ぎ、松原の代役で左サイドバックに入ったDF二見宏志(25)のロングスローをFW長谷川悠(30)が、頭でコースを変えて先制点を決めた。後半5分には、こぼれ球を拾ったMF竹内涼(26)が技ありのミドル弾を決めた。いわきFCは7部相当のリーグながら、天皇杯2回戦ではJ1札幌を撃破。フィジカルが持ち味だが、竹内は「こっちもフィジカルでは負けない。(自分の)得点も欲しい」と自信を見せていた。

 清水は、天皇杯2回戦北九州戦(6月21日・4-1)でも得点を決めた2人の連続ゴールで、ホームでは公式戦4連勝。小林伸二監督(56)が「根性と技術を見せる」と話していた通り、2年連続の16強入りを決めた。【保坂恭子】