元スペイン代表のフェルナンド・モリエンテス氏(41)が20日、都内で会見した。6月に発表された、Jリーグとスペインリーグの戦略的連携協定の締結を受けて、スペインリーグのアンバサダーとして来日。22日にカシマスタジアムで行われる、国際親善試合の鹿島-セビリア戦のPRや観戦も予定している。

 会見では開口一番「日本に来ることができて本当に光栄。プレーヤーとしても、日本に来た時はとても良い思い出を持っている」と、トヨタ杯(現クラブW杯)で来日した現役時代から親日家であることを明かした。続けて「今後もこのパートナーシップによって、お互いの国がすばらしい交流ができれば。そしてこの交流がとても長く、とても良い成果を生む交流であることを願っいる」と、Jリーグの発展も願っていた。

 モリエンテス氏はRマドリードで3度の欧州チャンピオンズリーグ制覇に貢献し、スペイン代表としてW杯には98年フランス大会、02年日韓大会に出場した。スペインリーグでは通算337試合出場124得点、スペイン代表では通算47試合出場27得点。スペインのレジェンドとして、数日前にも特別試合に出場したと知った、Jリーグの原博実副チェアマンは「ぜひJリーグでやってほしい」と現役復帰を希望。だが、モリエンテス氏は「Jリーグでプレーするのは、ちょっと難しいかもしれない。今後はラ・リーガ(スペインリーグ)のアンバサダーとして、日本には何度も訪れたい」と、笑顔でやんわりと断っていた。

 また、現在、スペインリーグに在籍している日本人選手にも注目していることも明かした。「エイバルに所属している乾選手は、スペインでもとても注目されている。昨季はとても良いプレーをしていたし。また、ヘタフェに所属されることになった柴崎選手にも注目している。彼はすでにテネリフェで経験があるから。ヘタフェでも良い結果を出してくれると思っている」と期待していた。