浦和レッズが敵地サウジアラビアでアルヒラルと対戦し、1-1で引き分けた。

 完全アウェーのムードで迎えたが、前半7分に貴重なアウェーゴールを奪って先制した。左サイドに入ったMFラファエル・シルバが持ち味のスピードを生かしたドリブルで中盤から一気に敵陣深くまで突き進む。左足でのクロスは1度DFに阻まれたが、こぼれ球に自ら詰めてゴール左へ。静まり返るピッチで雄たけびを上げた。

 攻勢を強めたアルヒラルに対し、守護神GK西川周作が見せ場を作った。23分、右クロスをゴール前でFWハルビンにフリーで合わせられたが、体を投げ出して右足でセーブ。続く33分にはMFアルファラジに至近距離から1対1でシュートを浴びたが、今度は左足に当ててストップ。度重なる危機を救った。

 だが37分に同点とされた。左クロスの折り返しから中央で混戦になると、DF阿部勇樹主将がゴールの目の前でボールを持ったハルビンにうまく体を入れ替えられた。そのまま左足で打たれて西川も反応しきれず、1-1とされて前半を終えた。

 後半開始すぐに左右のCKから幾度もあわや失点のシーンがあったものの、相手のミスにも助けられて無失点で切り抜けた。自陣でのプレー時間が増える中、鋭い突破を繰り返していたラファエル・シルバが18分すぎに右ふくらはぎを痛め、FWズラタンと途中交代を余儀なくされた。

 その後は攻められながらも、決定的なシーンは作らせず。敵地でアウェーゴールを奪って引き分けに持ち込み、アドバンテージを得て25日のホーム第2戦を迎える。