J1残留争い中、清水エスパルスのケガ人続出の流れが止まらない。23日、清水三保グラウンドでホーム最終戦となる次節アルビレックス新潟戦(26日)に向けた練習中、MF河井陽介(28)にアクシデントが発生。ボール回しとミニゲームで立て続けに右足首を捻挫し、練習を途中で切り上げた。すぐに病院で検査を受けており、症状次第で今日からの練習参加を判断するという。河井は左アキレス腱(けん)断裂の大ケガから復帰し、前節まで2試合連続先発出場。攻守両面のキーマンゆえに、小林伸二監督(57)は「無理させなかった。今日の練習でいろいろ試したかったが…」と話した。

 11対11のミニゲームでは、今夏に加入した元日本代表MF増田誓志(31)がボランチに入った。練習試合では90分間プレーしており、走行距離はチーム1位。「試合の感覚はつかめている。球際に厳しくいく意識を持って、攻守の切り替えが大事」と話した。

 増田は、8月25日に負った左太もも肉離れから復活し、小林監督に「展開力がある。(相手DFの)背後にボールを入れることができる」と言わしめている。新潟戦でリーグ10試合ぶりの先発出場に抜てきされる可能性もあり、「自分ができることを確実にやる。勝って終わることを強く意識している」と静かに闘志を燃やした。

【保坂恭子】