“みそぎ弾”で自身初のJ1・2ケタ得点に乗せる。北海道コンサドーレ札幌FW都倉賢(31)が24日、明日26日のG大阪戦(吹田)遠征メンバーに同行した。J1残留が決まった前節清水戦は、10月29日鹿島戦で興奮のあまりスタッフに反抗的態度を取ってしまったことが原因で、反省の意を示し欠場した。2戦ぶりの戦列復帰に「残留の喜びを分かち合えなかったのは残念。試合に出たくて仕方なかった。その渇望をピッチで表現したい」と意気込んだ。

 悔しさを、残り2試合で晴らす。鹿島戦は1-2と勝ち越された直後の後半35分に交代を指示された。シュート1本、ノーゴール。勝利に導けなかったいら立ちから、ベンチに引き揚げる際、四方田監督との握手を拒んだ。チームとしての規律は十分、分かっていたが、ふがいない自分への感情を抑えきれなかった。大事な一戦が“出場停止”となったが「(清水戦は)勝つためのベストメンバーとして監督が決めたこと」と理解。頭を冷やし、G大阪戦での爆発にかける。

 現在28試合8ゴール。チームとしての大目標は、自身が不在の間に決まったが、まだ個人としてのターゲットが残っている。「2ケタゴールを目標にしてきた。残り2試合で実現できるよう全力を尽くしたい」。9月30日広島戦以来、約2カ月ぶりのゴールでスイッチを入れ直し、J1ではクラブ初となる日本人選手の2ケタ得点を目指す。

 「残留は決まってもコンサドーレの歴史は続くし、そこに自分も貢献して成長していければ」。失敗から学び一皮むけた背番号9が、出直しの1発を狙う。【永野高輔】