ヴィッセル神戸が17日、神戸市内で始動した。23年前に阪神・淡路大震災が発生した節目の日を始動日に選んだ吉田孝行監督(40)は「クラブにとって忘れてはいけない日」。選手や立花陽三社長らスタッフ、約350人のサポーターとともに黙とうをささげた後、サポーターが歌う応援歌「神戸賛歌」を聞きながら、約1時間の練習を始めた。

 兵庫出身のFW小川慶治朗(25)は「風化させてはいけない。いろいろな人の気持ちを背負っていきたい」。神戸で2季目を迎えるFWルーカス・ポドルスキ(32)も「震災のことも(1月17日が)大変な日だったということも知っていた。この日に立ち会えたのは感慨深い」と話した。