J1横浜F・マリノスは17日、ポステコグルー新監督(52)を迎え、横浜市内で始動した。

 詰めかけたファンから拍手で迎えられた指揮官は笑顔もみせながらグラウンド入り。チームは元日の天皇杯決勝を戦ってオフが短かったことから、約1時間半の練習でボールを一切使わずにダッシュやランニングなどフィジカル中心のメニューを行った。指揮官は「みんないいコンディションで楽しそうにやっていた。もう少し時間がたてば、選手たちのこともわかってくると思う」と振り返った。

 練習中はポステコグルー監督が直接指導する場面はほぼなく、コーチの指示で動く選手らを静かに見守った。練習前のミーティングではコーチ陣らの自己紹介のほか、優勝への決意をあらためて選手に伝えた。沖縄・石垣島での1次キャンプ(今月20~28日)からボールを使ったトレーニングを行っていくといい「(練習試合が)2試合あるので、選手らのプレースタイルやコンディションを見極めていきたい」と話した。

 新監督と迎えた初日に、DF松原健は「(監督は)ランニングの列の並び方を指示したり、規律がある人だと思う。やりたいサッカーを早くつかんで、まずは開幕スタメンを目指したい」と意気込んだ。

 今オフには昨季の主将でエースだったMF斎藤学が川崎Fへ電撃移籍するなど、チーム編成にも動きがあった。DF山中亮輔は「(斎藤は)絶対的な選手だったし、今季は難しいシーズンになると思う。でも僕たちは僕たちで一丸となってやっていくことが大事だと思います」と気持ちを切り替えていた。