3月に役員改選を控えるJリーグで、クラブ代表者などで構成する「役員候補者選考委員会」が村井満チェアマン(58)を再任する方針であることが23日、複数の関係者の話で分かった。

 新チェアマン候補はおらず、村井チェアマンが受諾して3期目に入れば、1991年から2002年まで務めた初代チェアマンの川淵三郎氏以来の長期体制となる。1月中にも臨時理事会を開いて続投が確定し、3月の総会で正式決定する。

 リクルート執行役員などを経て14年に就任した村井チェアマンはリーグの財政基盤強化などを主な課題に掲げ、16年には英動画配信大手のパフォーム社と10年約2100億円の大型契約を締結。2ステージ制から1シーズン制に戻した昨季から、J1、J2、J3のリーグ戦全試合のインターネット中継を実現した。

 昨年はJ1浦和がアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制するなど国際競争力も高め、リーグ観客動員数も全体では増加傾向を保つなど、運営手腕に対し各クラブや理事らから高い支持を得ている。