“鼻が利く”サイドハーフが快調だ。北海道コンサドーレ札幌は22日、札幌・宮の沢で午前、午後の2部練習を行った。浦和レッズから期限付き移籍のMF駒井善成(25)は花粉症から解放され、爽快な表情。「(この時期は)いつもは鼻がズルズルだけど、ないです」と、スギ花粉などに苦しんだ昨年までと違い、集中して練習に打ち込めている。

 熊本キャンプ中、涙目ではなをすする姿があった。スギの木などがほとんどない北海道で過ごす日々を、心待ちにしていた。31日アウェー鹿島アントラーズ戦(カシマ)まで期間があり「2週間でチームの(戦術への)理解力を深めていきたい」という。この日はGKを含めた守備からの攻撃の組み立てを繰り返した。浦和時代から指導を受けるミハイロ・ペトロビッチ監督(60)の戦術理解度が高い駒井は、求められる動きを表現しようとした。

 「家族もとても札幌を気に入っている」という、スタートさせたばかりの札幌での新生活。快適な本拠地で練習を重ね、試合ではスッキリした鼻を利かせて、好機を生み出していく。【保坂果那】