C組のガンバ大阪がホーム浦和レッズ戦で先発を大幅に入れ替えて臨んだが、0-1で惜敗した。これまでは戦術を浸透させるためにJ1を含めて主力をほぼ固定。だが、この日は直近のJ1、V・ファーレン長崎戦からDF米倉とMF藤本を除いた9人を変更するなど方向転換。21日のJ1、セレッソ大阪とのダービーへ必勝態勢を整えた。

 ◇  ◇

 試合が動いたのは後半26分。浦和にPKで先制点を奪われた。レビークルピ監督は「どのような結果が出てもおかしくない試合だった」。好機をつくりながらも決めきれず、公式戦2連敗となった。

 開幕以降、戦術を浸透させるために主力をほぼ固定してきた。だが、中2日で迎えるC大阪とのダービーに全力を注ぐため、MF遠藤ら主力を温存。指揮官は「今日は初めてメンバーを大きく変えた。その中で結果の責任は私にある」。最下位に沈むJ1で、指揮官の古巣でもある宿敵C大阪に勝つことを優先した。

 主将マークを巻いた米倉は「勝ちたいという気持ちが強い」。この日は警告2枚で退場となったが、大会の違うJ1には出場できる。「ダービーは今までの流れとか関係ない。勝たないといけない」と藤本。ダービーでの勝利で浮上のきっかけにするしかない。【小杉舞】