ベガルタ仙台のMF蜂須賀孝治(27)が、ユアスタデビューする長男に勝利を届ける。チームは16日、ワールドカップ(W杯)中断明けとなる明日18日のホーム横浜F・マリノス戦へ向けミニゲーム中心のメニューをこなし戦術確認を行った。蜂須賀は主力組の右ウイングバックに入り、クロスからMF中野嘉大(25)のゴールをアシストするなど鋭い動きだしで好調をアピールした。

 2月に誕生した長男嵩人(しゅうと)君の初観戦を白星で飾りたい。「まずはユアスタの歓声に慣れてくれれば。今はクロスを蹴るときに次に何をやろうかと考えられている。たくさん攻撃の選択肢もできて楽しみだし、アーリー、マイナス、平行とクロスを使い分けながら攻めたい」と手応えを口にした。

 状況に応じて、DF平岡康裕(32)のオーバーラップに絡んだり、自らカットインしてシュートで終わるなど攻撃のバリエーションに幅ができてきた。渡辺晋監督(44)は「クロスを上げるとき相手も味方もよく見えている。横浜戦では両サイドは今まで以上に鍵となる」と期待を寄せた。