ヴィッセル神戸のスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)が19日、湘南ベルマーレとアウェーで対戦する。11日のジュビロ磐田戦、15日のサンフレッチェ広島戦でゴールを決めており、湘南戦では3戦連続ゴールがかかる。もし3戦連発すれば、バルセロナ時代の11年1月8日のデポルティボ戦、同16日のマラガ戦、同22日のラシン戦で決めて以来、7年7カ月ぶり2度目となる。イニエスタのバルセロナ時代の3戦連続ゴールを振り返る。
◆デポルティボ戦(4-0勝利、アウェー)
後半34分、イニエスタは中央のDFジェラール・ピケからのパスを右サイドで受けると、そのままペナルティーエリア右に仕掛けた。迫るDF1人をドリブルでかわしつつ、そのDF含めた4人のDFの間に開いたシュートコースを見逃さず、左足でシュート。ボールはゴール左隅に突き刺さり、3点目を決めた。
◆マラガ(4-1勝利、ホーム)
前半7分、右サイドからDFダニエウ・アウベスが仕掛けるのを、イニエスタは中央で冷静に見つめた。そしてアウベスが中央にパスを送ると、ペナルティーアーク付近にスッと抜け出し、ワンバウンドして宙に浮いたボールをフリーで右足でシュート。ボールはDF2人の間を抜けてゴール左上に入り先制。突然、正面に抜け出してのボレーシュートに、GKは1歩も動けず、シュートが入ったゴールネットを振り返るのがやっとだった。
◆ラシン(3-0勝利、ホーム)
後半11分、中央のFWリオネル・メッシからパスを受けたFWダビド・ビジャが、ペナルティーエリア左角に仕掛け中央にパス。イニエスタは、ペナルティーエリア外で味方の攻撃の流れを冷静に見ていたが、FWペドロがボールに走り寄ると、一気にスピードを上げてペドロの背後に入り込んだ。そしてペドロが右足のかかとで流したボールを直接、左足でシュート。ボールは迫るDFの足に当たってゴール右に入り、ダメ押しの3点目となった。
イニエスタは10-11年に、スペインリーグで34試合に出場し、キャリアハイの8ゴールを挙げている。同年、バルセロナはスペインリーグと欧州チャンピオンズリーグの2冠に輝いた。イニエスタ自身も、中盤での組み立て役からフィニッシュまで持っていき決めきれる攻撃的MFとして、世界的に評価を確立したシーズンとなった。