J1柏レイソルMF瀬川祐輔(24)が、J2ヴァンフォーレ甲府戦で待望のホーム初ゴールを決め、アウェーゴール差ながらチームの準決勝進出に大きく貢献した。

瀬川は後半16分、MF手塚康平の左FKをクリスティアーノが頭で合わせたシュートをGKがこぼすと、飛び込んで右足を振り抜いて決めた。「クリスが、ちゃんとあそこで競り勝ってくれたのが一番のポイント。変な話、ボールが止まって見えたというか、こぼれた瞬間、ちゃんと右隅を狙うとかGKが倒れるのを含め、冷静に対処できた。良かった」と振り返った。

J2に降格した大宮アルディージャから今季、柏に移籍した。ここまでリーグ戦12試合、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)4試合、天皇杯4試合、計19試合のホーム戦があったが不発で、20戦目でのホーム初ゴールとなった。「とにかくホッとした。昔からアウェーは強かったけど、良かった。カテゴリーが下のチームで難しい展開になりましたけど、前半のうちに試合を決めきるのが強いチーム。僕ももう1点、決めなかったのが課題だと思います」と振り返った。

この日も前線からの守備が光った。その裏には、ケニア人で初のJリーガーとなったFWオルンガ(24)加入への危機感があるという。「個人的なことになるんですけど、ミカ(オルンガ)が入ってきている。僕のライバル。外国人選手は助っ人として得点力を期待されている。僕は得点力もそうですけど、多分、外国人選手は守備で体力を使うより1チャンスで決めることを期待されていると思う。どこで自分が差をつけるか…それは運動量とか守備の部分。ミカが入って余計、意識するようになりましたし強み、1つの武器として使っていきたい」と胸を張った。

リーグ戦は現在15位でACLは1次リーグ、天皇杯も3回戦でJ2モンテディオ山形に1-2で屈した。その中、17年のリーグ戦で4位となり、ACLに出場したことで準々決勝からの出場となったルヴァン杯で、タイトルに首の皮1枚、つながった。瀬川は「リーグ戦でタイトルを取るのが厳しい中、ACLも天皇杯も負けてしまった。去年のレイソルの選手が頑張ってくれて、準決勝から戦えた。これ以上ないチャンスですし、タイトルを取るのはチームにとって自信になる。僕も、タイトルを取ったことがないですし、目指さなければいけない」と優勝を誓った。【村上幸将】