なでしこジャパンのアジア大会(8月、インドネシア・パレンバン)制覇に貢献したINAC神戸DF鮫島彩(31)、三宅史織(22)のセンターバック(CB)コンビが、チームを完封勝利に導いた。

試合前には優勝をねぎらう花束を受け取り、臨んだ一戦。後半はピンチもあったが、冷静な判断と連係で失点を防いだ。

本職はサイドバックの鮫島だが、インドネシアから帰国後の2試合では代表と同じCBを務める。前節は3失点でノジマステラ神奈川相模原と引き分けたため「1人1人がボールを持つ時間が長くて、頑張りすぎていた。今週はシンプル、シンプルを意識した」。だが、結果に満足することなく「それでもミスはあった。『先週よりはまだ減ったかな』とは思いますが…」と気を引き締めた。

CBの相方となる三宅は、アジア大会の準決勝韓国戦で腰を負傷。中国との決勝前日も別メニューながら、当日は先発に名を連ねて金メダルに貢献した。帰国から約2週間が経過し「もう大丈夫です」とニッコリ。首位日テレと勝ち点3差の状況を「負けられない試合が続くというのは、みんな感じている。1つ1つの試合に集中したい」と言い切った。

他の代表選手と同じく、疲労を残しながらの試合が続くが「出るからにはやらないといけない」。リーグ終盤の戦いを堅守で支えていく。