アルビレックス新潟レディースはセレッソ大阪堺レディースに2-1で勝ち、連敗を4で止めた。5月20日の第7節マイナビ仙台戦に勝利して以来の勝ち点を獲得した。後半15分にFW園田瑞貴(21)が先制したが、その1分後に追いつかれる苦しい展開。だが同41分に得たFKをMF上尾野辺めぐみ(32)が左足で決め、5節ぶりの勝利を手にした。

MF上尾野辺が放ったFKは、相手GK山下莉奈(17)の手に触れても、勢いをそがれなかった。力強くゴールネットに飛び込んだ。1-1で迎えた後半41分にMF阪口萌乃(26)が倒されて得たFKのチャンスだった。右45度から左足を振り切った。「とりあえず思い切り蹴った。キーパーに触られた時は、『アッ』と思ったけれど、決まった時はホッとした」。上尾野辺にとっては第3節日テレ戦以来、9節ぶりの得点でもあった。

新潟が放ったシュートは15本。山崎真監督(47)は「チャンスの構築はできている。その中で、どれだけ決められるかが(勝敗の)分かれ目」と話した。チームはフィニッシュの精度を磨くのが急務だが、5節ぶりの勝利は明るい兆しだ。「勝ち切れたことは収穫。この流れを途切らさずに、勢いを持っていければ」とFKを決めた上尾野辺は話した。【涌井幹雄】