北海道コンサドーレ札幌は17日、札幌U-18所属のDF中村桐耶(18)の来季トップチーム昇格を発表した。すでに仮契約は終わっている。札幌市内で行われた会見で、中村は「小さい頃からあこがれていたコンサドーレとプロ契約でき、うれしく思う。A代表に入ってW杯に出場できるよう日々努力していきたい」と、将来の夢を描いた。青森山田のMF檀崎竜孔(18)に続く新加入選手となる。

身長186センチの恵まれた体格を持つレフティー。同席した竹林京介強化部長(43)は「コンサドーレの宝、北海道の宝としてスタッフ全力で育てていきたい。すごく伸びしろがある。サイズ感、スピード、素材は十分ある」と、クラブの評価と期待を口にした。

目指すは日本代表の新主将DF吉田麻也(30=サウサンプトン)だ。「プレミアリーグでも大型の選手と戦えているし、代表の中心選手として活躍している」。自身は6月にU-18日本代表として国際試合を経験し、より日の丸への思いを強めた。そのためにも「守備力を上げていきたい」と、成長への課題を自覚している。

被災地へ明るいニュースとなった。北海道胆振東部地震の被害が大きかったむかわ町出身初のプロサッカー選手となる。「自分が活躍して地元が少しでも活気づいてくれればと思う」と、故郷への思いも語った。地元、クラブからの期待を背負う中村がプロ生活のスタートラインに立つ。【保坂果那】

◆中村桐耶(なかむら・とうや)2000年(平12)7月23日、むかわ町生まれ。鵡川中央小1年から鵡川ジュニアFCでサッカーを始め、札幌U-12を経て鵡川中時代はASC北海道U-15、札幌西陵高入学後は現チーム所属。今年3月に2種登録(背番号42)され、4月18日ルヴァン杯ジュビロ磐田戦でJデビュー。同杯では1試合フル出場を含む3試合に出場した。186センチ、78キロ。左利き。家族は両親と姉。B型。