ジェフユナイテッド千葉は大分トリニータに完敗した。。J1昇格プレーオフ圏を争う横浜FCと大宮アルディージャとの直接対決が1-1に終わり、両チームが勝ち点を64に伸ばしたため、残り4試合を全勝しても6位大宮、7位の横浜FCに届かず、J1昇格プレーオフ進出の可能性が消滅した。

就任2年目のファン・エスナイデル監督(45)は、試合後の会見で、昇格プレーオフの可能性がなくなったことについて聞かれると、「考えていることに関しては、先週末に考えていることと同じ。今年は、あまり良くない結果で、結果が続いてなかなか出ない。3試合連続で勝てないチームは、なかなか上に行くことは出来ない」と語った。

17年は、残り7節でクラブ新記録の7連勝と怒濤(どとう)の勝ちっぷりで、一気にJ1プレーオフ圏の7位に滑り込んだが、エスナイデル監督の言葉どおり、3連勝をかけた大分戦も敗れた。同監督は「この試合のせいで意見を変えることはなく、考え方に関しては今までと同じ」とだけ答えた。

大分戦は、試合開始27秒で、GK大野哲煥(24)がこぼれ球を左足で処理し、ペナルティーエリア内でキャッチしようとしたところを、大分FW三平和司(30)にプレスをかけられ、ボールを右足で蹴られてゴールに押し込まれた。エスナイデル監督は「最初のプレーで難しくなってしまった試合。あまり見たことがないようなゴールだった」と思わぬ失点を悔いた。

その後、同11分のMF町田也真人(28)のゴールで追いついたが、その後は球際で大分に負ける展開が続いた。エスナイデル監督は「それ(最初の失点)に関して、すぐ反撃が出来たのは良かった。でも相手のゴールの後以外は、全体にあまり良くなかった。厳しくいけないところがあり、相手陣内、自陣内かかわらず球際で勝てなかった。我々にとって良くないが、相手にかかっているものが大きいところを見せられ、それらが少しずつ積み重ねになった。個々の球際で相手が少しずつ勝った。相手の勝ちという結果は値するものだと思う」と負けを素直に認めた。

その上で「おめでとうと言いたい。昇格を競うチームの1つだと思う」と大分を祝福した一方で「我々は今日、残した印象を変えないといけない。今まで5、6試合、良かった試合を繰り返したい。今日は、良くない日だった」と失望を吐露した。

フル出場したMF熊谷アンドリュー(25)は「目指しているサッカーというのが、なかなか今シーズン、形に出来ていない。それは本当に、やっている選手たちの責任で、ふがいない。ここで下を向いていても仕方ない。みんなで切り替えて、次、やっていくしかない」と自らに言い聞かせるように口にした。【村上幸将】