大分トリニータFW三平和司(30)が、ジェフユナイテッド千葉戦で2ゴールを決めて、勝利と2位浮上に大きく貢献した。試合後、三平は前半37分に決めた、この日2点目の際に「尻、出ちゃいました」と苦笑した。

三平は、開始27秒にロングボールのこぼれ球を千葉GK大野哲煥(24)が左足で処理し、ペナルティーエリア内でキャッチしようとしたところに詰め、右足で押し込んだ先制弾の裏に、MF姫野宥弥(22)からのアドバイスがあったと明かした。「試合前のアップの時に、姫野に『ちょっとワンチャンスあるんじゃないですか?』と言われた。普通に追いかけていったら(大野が)ちょっとキャッチするのが遅いなと足を出したら、いい感じで触れた。ハーフタイムにも『言ったでしょ』と言ってました」と笑いながら明かした。

前半37分には、FW国分伸太郎のパスを受けた藤本の右クロスを、スライディングシュートで押し込んだ。記者から「滑り込んだ時、ちょっとめくれちゃっていた」と突っ込まれると「お尻、出ちゃって…ちょっと出ちゃいました」と苦笑した。ただ、ゴール後は、尻が出てしまったとは思えないほど、両拳を握り締めて力みすぎくらいのガッツポーズを繰り返した。

記者から「尻が出た割に、ガッツポーズがすごかった」と突っ込まれると、三平は「ガッツポーズは、むしろ尻が出ている方が気合いが入ります。ガッツポーズはサポーターの皆さんもやっているのが見えるので、一緒にやれたら楽しいですね。1試合で2点は、うれしいですよ」と、9月8日のロアッソ熊本戦以来、6戦ぶりのゴールを喜んだ。【村上幸将】