J1浦和レッズにセレッソ大阪から今季加入したFW杉本健勇(26)が、厳しい競争を勝ち抜いてのJリーグとアジア・チャンピオンズリーグ2冠を誓った。

この日、埼玉スタジアムで行われた新体制発表会に出席した。「このクラブでプレーしたいと、シンプルにそれだけを思った」と移籍を決めた心境を語った。同スタジアムは、2年前にルヴァン杯と天皇杯の2つのタイトルを獲得した場所。「もともと埼玉スタジアムもすごく好きだった」と、新たなホームスタジアムでプレーすることを心待ちにしている。

厳しいポジション争いも承知の上で決めた。浦和にはエースFW興梠慎三が君臨し、32歳となった昨季も衰え知らずの活躍で33試合15得点。さらに昨季加入したFWファブリシオ、オーストラリア代表FWアンドリュー・ナバウトもおり、ライバルは1人ではない。「競争が激しいほうがいい。自分にはないものを持っている選手も多い。いい部分を吸収し、成長したい」と話した。

C大阪の選手としてホームに浦和を迎えたときの浦和サポーターの熱い声援を見て、「すごいな」と心を動かされたことも明かした。そんな浦和で17年間プレーし、昨季限りで現役を退いたMF平川忠亮がつけていた背番号14を受け継ぐことになった。背番号を決める際には平川と直接電話でやりとりをし、「お前がつけてくれてうれしい」と背中を押されたという。「自分の名前が入った14番のユニホームも売れるように貢献したい」と、活躍を誓った。【岡崎悠利】