ヴィッセル神戸のフアンマヌエル・リージョ監督(53)の辞任を受け、後任として発表された吉田孝行監督(42)が17日、神戸市いぶきの森のクラブハウスで練習後に会見した。

昨季途中に事実上の解任となった吉田監督の再登板。「前回(の監督就任は)ヘッドコーチからの昇格でその場で返事できたが、今回はできなかった。ただ自分のスタンスとして、クラブが苦しい時にできることをやる。監督を辞める時も『情熱は変わらない』という言葉を残した。戸惑いはあったが、このクラブを支える強い気持ちは変わらない」とヴィッセル愛を強調した。

チームは2連敗中で、20日にアウェー浦和レッズ戦。前節サンフレッチェ広島戦は2-1から屈辱的な逆転負けで、最近3試合で計9失点と守備の崩壊が深刻だ。限られた準備期間で、バタバタの船出となるが、吉田“再”監督は「攻撃に関してはいいサッカーをしているが、勝ち点を拾えていない。3試合9失点をどう受け止めるか。修正しないといけない」と指針を掲げた。