ホンダFCが藤枝破り代表王手PK戦新人白坂止めた

<天皇杯静岡県予選:ホンダFC0(PK5-4)0藤枝>◇21日◇準決勝◇藤枝総合運動公園サッカー場

JFLのホンダFCが下克上を起こした。J3藤枝MYFCをPK戦の末に5-4で撃破。大卒ルーキーのGK白坂楓馬(ふうま=22)がPK戦でシュート2本をセーブする活躍を見せ、4年連続39度目の本大会出場に王手をかけた。J3アスルクラロ沼津は5-0で東海社会人1部の藤枝市役所に大勝し、2年ぶりの出場へあと1勝とした。県代表を懸けた決勝は5月12日、沼津愛鷹多目的競技場で行われる。

ホンダFCのルーキー白坂が大仕事をやってのけた。延長戦も含めた120分間で決着がつかず、PK戦に突入。白坂は「ヒーローになれると思った」と燃えていた。藤枝1人目のキッカーは元日本代表FW森島康仁(31)。J1通算83試合出場13得点を誇る相手にも臆することはなかった。左に蹴ったシュートを右手1本でセーブ。サドンデスとなった6人目も止めて、歓喜の瞬間を迎えた。

仲間からの手荒い祝福を受けたヒーローは「フィールドの選手が120分間踏ん張ってくれたことが大きかった」と、控えめに振り返った。後半終了間際には、あわや失点の場面で相手のシュートを右手でビッグセーブ。試合後の表情にはルーキーの初々しさも残るが、堂々としたプレーは新人離れしている。

井幡博康監督(44)も「大学での経験がある。冷静にやってくれた」とたたえた。白坂は立命館大では、1年時から正GKとして出場。在学中のリーグ戦は1試合欠場しただけで、4年間で87試合にフル出場した。「今日も相手が格上という意識はなかった」。2年時には天皇杯の本戦にも出場し、J2京都と対戦。PK戦で敗れたものの、格上相手に善戦した経験が自信につながったという。

今季はJFLで開幕からスタメン出場。ケガで離脱している正GKの楠本祐規(25)の代役だが、ポジションを譲るつもりはない。「僕にとっては毎試合勝負。リーグ戦にもつながるし、沼津にも勝ちたい」。目標は天皇杯でのJ1クラブ撃破。本戦出場を目指してゴールを死守する。【神谷亮磨】

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  • 決勝進出を決めて喜びを爆発させるホンダFCの選手たち
  • PK戦でセーブし、ベンチに向かってガッツポーズするホンダFCのGK白坂