J1清水エスパルスの篠田善之監督(48)が「古巣」を迎え撃つ。20日のホーム東京戦(アイスタ、午後7時)に向け、17日は静岡市内で午前練習を指導した。

ホームに迎える東京は、16年途中から指揮を執った思い入れの強いクラブ。コーチ時代も含めれば、約6年間携わっていただけに「特に負けられない相手。エスパルスの監督として戦えるのは幸せなこと」と対戦を心待ちにした。

当時指導していた元日本代表DF森重真人(32)やMF東慶悟(28)ら主軸は、現在もチームに在籍している。篠田監督は「フロントも含めて一緒に戦っていた仲なので、楽しみな部分は多い」。脅威となる選手を封じるための具体策は明かさなかったものの、プレースタイルや弱点は把握済み。持っている情報を清水の選手に伝え、試合までの非公開練習で細部を詰めていく。

東京も堅守速攻がベースで、スタイルは清水と似ている。勝敗を分けるポイントは球際での攻防とカウンターでの精度の高さ。指揮官も「(前に)出ていくスピードが大事」と強調した。相手は現在首位。難敵だが、攻略への鍵は握っている。【神谷亮磨】