大逆転での初戴冠を信じ、FC東京が敵地へ乗り込む。長谷川健太監督(52)は前節浦和レッズ戦で右肩を脱臼したFW永井を先発で起用することを示唆。

2枚看板の1人であるFWディエゴ・オリベイラは負傷で欠場が濃厚だが、快足FWは間に合う見通しだ。通常は試合2日前から練習を非公開にするが、今週はオフ明けから断行。指揮官は「効果は練習の過程では出ている。あとは試合で出すだけ」と言葉に力を込めた。

4点差をつけての勝利に向け、無失点は大前提となる。横浜は直近3試合で開始7分以内に得点している。攻撃的な相手に持ち味とする堅守の見せどころだ。無失点で終えれば、今季の1試合平均失点は0・76点となり過去最少となる。DF森重は「点を取りにいくけど、バランスを崩せば失点するし得点もできなくなる。考えながらやりたい」と言う。攻守ですべてを出し切る以外、東京に優勝への道はない。【岡崎悠利】