元ジュビロ磐田監督の名波浩氏(47)が29日、都内で「機動戦士ガンダム40周年Jリーグコラボレーション プレス発表会」に出席し、今季のJリーグの展望と東京五輪世代のU-23日本代表について語った。

今季の優勝争いについては昨季王者の横浜F・マリノスを軸に挙げ「今季序盤など、ACLのある過密日程の中でどれだけ上位にとどまれるか」と分析。他の候補としては昨季2位のFC東京、川崎フロンターレ、鹿島アントラーズを挙げ「FC東京は補強した外国人がどうフィットするか。新しいシステムにも取り組んでいるようですし、興味深い。あとは川崎がどれだけ戻してくるか。鹿島もリーグ戦に専念できますし、新戦力がどれだけフィットできるか」と話した。

このほかの見どころとしては昇格組の横浜FCにも触れ「カズさん(三浦知良)がどれだけ躍動できるか。2月で53歳になるんですよね。まだトップリーグでプレーしていることが驚愕(きょうがく)ニュースですし、いろんな人がリスペクトしている。ホームでどれだけ勝てるかがポイントだと思う」とかつて日本代表でも共闘した先輩にエールを送った。

機動戦士ガンダムは79年のアニメ放送開始から40周年を迎え、昨年から今年にかけて記念プロジェクトを行っている。Jリーグとはコラボレーション企画としてオリジナルデザインのガンダムを発売するほか、昨季のJ1各クラブと今季昇格する柏と横浜FCの2クラブ加えた計20クラブのカラーで彩ったガンダムなども発売する。

20年は東京五輪本番の年でもある。名波氏は五輪を戦うU-23日本代表について「先日のアジア最終予選では2敗1分けで惨敗という活字が踊ったと思いますが、僕は悲観していません。過去の日本代表を見てもそうですが、直前で悪ければ悪いほど本番で調子がよかったりする」と巻き返しに期待を込めた。メンバー選考については「アジア最終予選に選ばれた人の中で、五輪にいけるのは5人くらいしかいないんじゃないかな。あとはオーバーエージと海外組」と話し「メンバー全員で合わせられていない不安はありますが、若い世代が短期間でぐっと伸びることも期待して、メダルをとってほしい。メダルをとったあかつきには、ガンダムの日本代表バージョンの発売もあるかもしれない」とさらなるコラボにも期待していた。