新型コロナウイルス感染拡大で来月15日までの公式戦が延期となったことを受け、J3の県勢2クラブにも驚きが広がった。

延期決定から一夜明けた26日、藤枝MYFCは2部練習を実施。この日は通常の練習を消化できたが、延期に伴い一部のスケジュール変更を余儀なくされた。当初は来月3日にJ2FC町田ゼルビアと練習試合を行う予定だったが、中止が決定。急きょ、今月29日にJ1清水エスパルスと練習試合(非公開)を行うことが決まった。

取材に応じた石崎信弘監督(61)は「こればかりは仕方がないこと」と話した。当面はトレーニングを続けながら、練習試合などで実戦感覚を維持していく。延期の対象となる試合は2試合。1日でも早い収束を願う指揮官は「いつ再開してもいいように準備をしていく」と冷静だった。

アスルクラロ沼津は練習前のミーティングで渡辺隆司社長からあらためて経緯の説明があったという。8日の鹿児島ユナイテッドFCとの開幕戦を含む、2試合が延期。今井雅隆監督(60)は「プロとして興行を行っている以上、正しい判断だと思う」と延期決定に理解を示した。選手も前向きに捉えており、DF徳武正之主将(28)は「判断を尊重したい」とした上で「開幕までの時間が増えたことをポジティブに考えて、いい準備をしたい」と再開を見据えた。【神谷亮磨】