川崎フロンターレ、名古屋グランパスなどで監督を務めた風間八宏氏(58)がカテゴリーを超え、サッカー界の技術向上をサポートする。

26日、高校サッカーと女子サッカーでテクニカルアドバイザーに就任することが発表された。高校は、21年からサッカー部を新設する岐阜・クラーク記念国際高岐阜駅前キャンパスで、女子は女子サッカーチャレンジリーグの静岡SSUアスレジーナ。

風間氏は10年からサッカークラブ「トラウムトレーニング」を立ち上げ、育成年代の「蹴る・止める・外す・運ぶ」の基礎技術を指導してきた。プロを指揮した際も、技術を駆使した攻撃的なサッカーを展開し「プロもうまくなる」を実践。下部組織(ユース)の技術向上にも貢献した。

クラーク記念国際高岐阜駅前キャンパスがトラウムトレーニングと連携し、岐阜工高、大垣工高を全国に導き、現在はトラウムトレーニングでクラブディレクターを務める大野聖吾氏が監督に就任。風間氏がテクニカルアドバイザーとして育成のサポートを担う。同高校はホームページで「育成年代として意識した魅力的なサッカー選手の育成、そして岐阜県に選手権の優勝旗を目的・目標に掲げ、次年度より本格的に始動します」と発表した。

また、女子サッカー界でもテクニカルアドバイザーを務める。女子サッカーチャレンジリーグの静岡SSUアスレジーナもこの日、風間氏のテクニカルアドバイザー就任を発表した。なでしこ2部リーグ復帰を目指すクラブは、今季、元日本代表で静岡県清水市出身の本田美登里氏が監督に就任。攻撃的なスタイル構築を目指す中で、同郷の風間氏にアドバイザーを依頼し、実現した。風間氏は、全国の指導者との交流に加え、全国の隠れた逸材発掘を目指しており、男女の両面でその第一歩をスタートさせる。