J2アルビレックス新潟は28日、聖籠町で約1時間の練習を行った。MFロメロ・フランク(32)が29日正式決定のリーグ再開戦を見据え、徐々にコンディションを上げている。体の強さを生かした懐の深いボールキープと、タイミングの良い飛び出しを武器に、開幕の2月23日ザスパクサツ群馬戦に続くゴールと、勝利貢献を誓った。

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練習後に電話取材に応じたロメロが、リーグ再開戦の勝利とゴールを誓った。

この日新潟は、選手の疲労を考慮し、サッカーテニスなどの軽めの練習を行った。ロメロは「今週始めからずっとハードな練習が続いていた。今日はリラックスできた」と話した。11日の練習再開から徐々にコンディションは上がっており、「中断期間前と比べたら体の出来は60%程。キックは狙ったところに飛んでいるが、ボールキープやタッチはもう少し上げていきたい」と意気込む。

そして、ロメロがDF舞行龍ジェームズ(31)、DF新井直人(31)とともに結成した「筋トレメンバー」にMF本間至恩(19)が新加入。使用可能となったクラブハウスのトレーニングルームを活用し、ピッチ上でのパフォーマンス向上を目的に4人で筋力アップを進めている。ロメロは「玉際の強さが出て、プレーの幅が広がる。たくさん鍛えてあげたい」と本間の指導係を務める。

また、26日は青森山田時代の恩師、黒田剛監督の50歳の誕生日だった。「OB何人かで相談し、花束と日本酒をプレゼントした。喜んでいた」。黒田監督とは現在でも連絡を取り合っており親交が続いている。ロメロは「新潟と青森なので、直接会うことは難しいが、すごくお世話になった人。感謝しかない。インターハイがなくなってしまったので、監督、選手には選手権を目指して頑張ってほしい」と恩師と後輩へエールを送った。

Jリーグは、中断中のリーグ再開日程を29日に決定する予定。「正式に決まれば、個人もチームもモチベーションは自然と上がる。再開戦は自分のゴールで勝利に貢献する」。ロメロが開幕の2月23日群馬戦に続き、再開戦でもゴールを狙う。【小林忠】